[DIGITAL PIANO] 電子ピアノ選び、最初の最初に。 Q&A - 2010.04.15 Thu
電子ピアノ特集です。
昨年の記事はかなりマニアックな方向に走っていたのですが、昨年の記事を書いて以来、初めてピアノ選びをするような方も訪れてくださっていて、びっくりしていました。今回は、導入編のような記事を書いておこうと思います。
導入編はQ&A形式で。最初は①~④まで、特に電子ピアノを選ぶ前に知っておいた方が良いと思うことを書いておきます。
①電子ピアノかアコースティックピアノか?
②電子ピアノのメリットとは?
③電子ピアノと生ピアノの違いとは? また、電子ピアノの中での価格差のワケとは?
④初心者向けの電子ピアノって? 予算についてなど。
昨年の記事はかなりマニアックな方向に走っていたのですが、昨年の記事を書いて以来、初めてピアノ選びをするような方も訪れてくださっていて、びっくりしていました。今回は、導入編のような記事を書いておこうと思います。
導入編はQ&A形式で。最初は①~④まで、特に電子ピアノを選ぶ前に知っておいた方が良いと思うことを書いておきます。
①電子ピアノかアコースティックピアノか? ②電子ピアノのメリットとは? ③電子ピアノと生ピアノの違いとは? また、電子ピアノの中での価格差のワケとは? ④初心者向けの電子ピアノって? 予算についてなど。 |
①電子ピアノかアコースティックピアノか?
ピアノを習うというと最初から電子ピアノを検討する方も多いと思います。最近ではピアノを練習するご家庭の9割が電子ピアノという話を聞いたことがあります。 ただ、まず最初に書いておきたいのが、最上位クラスの電子ピアノでさえ、アコースティックピアノ(=生ピアノ)の完全な代替品にはなりえないということ。電子ピアノも昔に比べ相当進化していますが、少なくとも生ピアノで1~2年練習した人にとっては、鍵盤を弾けば、生ピアノと電子ピアノの違いはわかってしまうと思います。 住宅事情や予算を考慮し、生ピアノを置ける環境であれば、そちらを選んだ方が良いと思います。 一応誤解のないように書いておきますと、少なくとも最近の電子ピアノ(の上位クラス)は趣味レベルの練習には十分な性能を備えていると思います。プロのピアニストを目指すのでもない限り、普段の練習が電子ピアノであっても大丈夫です。 |
②電子ピアノのメリットとは?
では、電子ピアノを選ぶ意味合いはどこにあるのか、というと、安い・軽い・静かという3点が最も大きなポイントだと思います。 生ピアノを買おうとした場合、最も安い価格帯のアップライトピアノで60万円前後。200kg以上という重さは木造住宅では床の補強が必要になる重量です。また、マンションなどの場合、騒音の問題で楽器禁止とされているところも多いと思います。 電子ピアノは今では10万円以下から手に入ります。重量も40~80kg前後のものが多く、言うなれば人ひとり分の重さしかありません。ヘッドホンが使えるため、マンションや夜間練習にも使用できるというのも大事なところです。 |
③電子ピアノと生ピアノの違いとは? また、電子ピアノの中での価格差のワケとは?
大きく分けて、『タッチ(鍵盤を弾いた感触)』と『音の出方』、という2つの違いがあります。 電子ピアノでは②で述べたような軽さ・安さを実現するために生ピアノとまったく違う鍵盤の構造をとっています。そんな制約のある中で、生ピアノに近いタッチを実現するために様々な工夫がなされています。その工夫の仕方は、メーカーによって、機種によって異なります。(注:ヤマハの最上位機種で生ピアノと同じ鍵盤構造を取る機種がありますが、そちらは価格も重さも生ピアノと同じになってしまっています) また、生ピアノでは弦を叩いて音を出しますが、電子ピアノには弦はありません。現在、電子ピアノの音は生ピアノの音を録音した「サンプリング」という方式を取っています。鍵盤がスイッチになっていて、鍵盤を押すとそれに対応する音がスピーカーから再生されるようになっているのです。実際には鍵盤を押す強さ・速さなどによって、音の大きさや音質が変わるように調整されています。 しかし弦を叩いて出る音の細かな変化や微妙なニュアンスを、すべてのパターンで録音するのは不可能です。また音の変化もあくまでシミュレーションに基づくものに過ぎません。録音の際の精度や、シミュレーションの細やかさ、スピーカーの質、といった点が揃って初めて「いい音」になります。 電子ピアノでは上位機種ほど、「優れた鍵盤」や「優れた音」が搭載されており、これらの違いが価格差になっています。 |
④初心者向けの電子ピアノって? 予算についてなど。
多くの紹介記事や家電量販店などでは、ほとんどの場合、低価格帯のピアノを初心者向けとして紹介しています。しかし、これは逆ではないか、と思うのです。上にも書いた通り、電子ピアノにおいては上位機種ほど、「生ピアノらしい」特性を持っています。ほとんどのピアノ教室には生ピアノが置いてあり、自宅練習において、それに近い練習環境を用意することは、効果的な練習をするためには不可欠だと思います。 多くのメーカーが10万円クラス以下をエントリーグレード、15万円クラス以上を上位機種と位置づけており、実際そこでの性能差はかなり大きいものがあります。私見ではありますが、ある程度長く(2~3年以上?)続けるなら、15万円クラスを選んで損はないと思います。 |
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Re:
返事が遅くなりました。ヤマハの新機種触ってきました。
私見では、ローランドのほうがおすすめできるかと。CLP430の音質はローランドと同等(好みの問題)と思いますが、鍵盤に関してヤマハはここ何世代かモデルチェンジをしていないため、特に弱い音に対して鍵盤のコントロールがしづらい傾向があります。
ローランドの中で言えば、DP990FとHP302がほぼ同等ですが、もしヘッドホンを使わないことが多いのであれば、HP302のほうが若干音は良いかと思います。参考になれば幸いです。
私見では、ローランドのほうがおすすめできるかと。CLP430の音質はローランドと同等(好みの問題)と思いますが、鍵盤に関してヤマハはここ何世代かモデルチェンジをしていないため、特に弱い音に対して鍵盤のコントロールがしづらい傾向があります。
ローランドの中で言えば、DP990FとHP302がほぼ同等ですが、もしヘッドホンを使わないことが多いのであれば、HP302のほうが若干音は良いかと思います。参考になれば幸いです。
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