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デジタルピアノ、あれこれ - 2009.01.30 Fri

ここ最近デジピを買い換えようかと思って、楽器屋を回ったりしていました。もっとも、別に買わなくてはならんものがあれこれ出てきてしまったので、デジピ買い替えはしばらく保留。一応、メモ代わりに各社の特徴を書いておくことにします。ブログのテーマとは関係ないのですが。

デジタルピアノを評価するにあたっての条件としては、
①ピアノの練習用
②マスターキーボードとして(楽曲制作時のMIDIキーボードとして)
という視点です。

■ヤマハ■

・50万円オーバーのGDPシリーズはグランドピアノの鍵盤構造をそのまま使っているため、市販のデジピの中でタッチはもっとも、本物のピアノに近い。

・10万以上のモデルで中心となっているGH鍵盤、GH3鍵盤は、鍵盤の戻りが他社よりも速い印象(特にGH3鍵盤)で、クラシックの難曲を弾くには向いていると思います。ただ、押鍵時のタッチはローランド・カワイの上位鍵盤の方が心地良く感じました。マスターキーボードとして使えそうなのはCPシリーズなのですが、どちらもGH鍵盤。GH3鍵盤でコンパクトなモデルは現在なし。また、ピッチベンドとモジュレーションが2つ並んだ形状はローランド・KORGに比べ操作性が良くない。

・10万円以下の廉価版GHS鍵盤は、上位機種とまったく違って安っぽい。各メーカーの廉価版に共通することだが、(見えない部分の)鍵盤の長さが短いらしく、支点に近い鍵盤奥で弾いたときの強弱調整が難しい。

・音質的には良くも悪くもヤマハの音。癖がないので、クラシックピアノの練習には向いている。(廉価版モデルは音もやはり廉価版)

■ローランド■

・最上位機種がエスケープメント付アイボリーフィールPHAⅡ鍵盤。グランドピアノ押鍵時の圧力をシミュレーションしているので、各メーカー20~30万円クラスの中で押鍵時のタッチは最も心地よい。ただし戻りが若干遅めな印象(クラシックの難曲には不向きか?)。(50万円オーバー価格帯で比べると、もともとの構造の違いからYAMAHAのGDPシリーズより一段劣る。)これを搭載しているステージピアノRD-700GXはマスターキーボードとしての機能も文句なし。

・アイボリーフィールの有無はともかく、エスケープメントの付いていないPHAⅡ鍵盤(10万円台)は同価格帯のYAMAHA(GH鍵盤)、KAWAI(AHA-Ⅳ)鍵盤とどっこいどっこい。

・廉価版のPHAαⅡは、やはり上位機種と違って安っぽい。10万円以下の各メーカー鍵盤の中でも、もっとも当たりがやわらかくピアノっぽくない印象。

・音質は「ステージ映えするリバーブの効いた音」。いい音なのだが、ピアノを練習するにはいい音過ぎる。特に強く鍵盤をたたいたときの音割れが少なく実際より「上手く聴こえてしまう」ため、タッチに気を使うクラシックピアノの練習には向いていない気がする。

■カワイ■

・最上位機種はAWAグランドプロⅡ鍵盤。20万円台からの機種の中ではもっともグランドピアノに近い構造をしている。個人的にタッチはかなり好み。押鍵の感触はローランド(エスケープメント付)に劣るが、鍵盤の戻りはローランドより上という印象(ヤマハよりは遅い)。ただし、ぱっと弾いた感じだと印象が薄いのは否めないか。ヤマハの象牙調やローランドのアイボリーフィールのように商売っ気を出してくれれば尚いいのだけれど。これを搭載しているMP8ⅡはローランドRD-700GXと並んでかなり欲しくなってしまった。ピッチベンド・モジュレーションがヤマハと同形状なのはいただけないけれど。

・10万円台クラスに搭載してあるAHA-Ⅳ鍵盤は廉価版ではあるが、他社の10万円以下の廉価版と比べれば全然良い。現在AHA-Ⅳ-EとAHA-Ⅳ-Fという2種類あるが新しいFの方が押鍵時のしっかり感があって良い。ただし、弾いたときの振動が指に伝わってくる感じがあり、ひょっとすると階下への打鍵音の響きは大きいかもしれない。

・音質はカワイの音、つまり硬質感があって高音はキラキラした感じの音。好みはあると思うが、クラシックピアノの練習には向いていると思う。自分の下手度合いがわかりやすい音とも言う。

■コルグ■

・RH3鍵盤は上位機種から下位機種まで搭載されている鍵盤。ヤマハGHS、カシオ、ローランドPHAαⅡと比べれば、良い、という話。ただ、如何せんピアノっぽくないと個人的には感じてしまった。やはりシンセメーカーということか。

(追記)ピアノっぽくないのは、どうも音源のせいっぽい。音源変えて鳴らしてみたら全然違った。というか、タッチだけ見ればむしろ結構良かった。その辺後で記事にするかも。

■カシオ■

・基本的に10万円以下の製品群。楽器としての評判はよろしくないが、ヤマハのGHS鍵盤、ローランドのPHAαⅡ鍵盤と比べれば、同等。個人的印象として弾いたときのしっかり感がある分カシオの方がピアノっぽい気がした。鍵盤の戻りは速いが、戻りきったところで反動があるので、やはりクラシックの難曲には向かない。


タッチ、音、デザイン(上には書きませんでしたが)など、どれをとっても、各メーカーの思想が感じられてなかなか面白いです。何というか、見ているうちに自分が買うという目的を見失いそうなくらいに(笑)。

以上、いずれ買い換えるときのための(もっぱら自分用)メモ。その頃にはモデルチェンジしてるかもしれませんが;;。

※その後印象が変わった点など含め、より詳細な記事をUP中です。 2009/5/19記

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[カーデザインレビュー] トヨタ・新型プリウス、ホンダ・新型インサイト - 2009.01.13 Tue

 デトロイトショーの目玉として発表された新型プリウスと新型インサイトのデザインについて考えてみましょう。インサイトは2シーターの現行と比べても仕方ないので、両車を現行プリウスと比較してみます。
↓トヨタ・現行プリウス
toyota_prius(2003).jpg
↓トヨタ・次期プリウス
toyota_prius(2009).jpg
↓ホンダ・次期インサイト
honda_insight(2009).jpg

 後席ヘッドクリアランスが少なかった現行プリウスからすると、ボディ後ろの屋根の下がりが少なくなり、後席居住性が改善されていそうです。また、ハッチバックで空力重視である以上、必然とも言えますが、新型インサイトの屋根形状もそっくりです。その屋根ラインにしたがって全体のバランスをとるために、どちらもウェッジシェイプを強調するデザインになっていますね。Aピラーの付け根が前に出ているので、おそらく実車ではよりワンモーションが強調されて見えると思われます。

 プリウスとインサイトのプロポーション上の違いは、①インサイトのフロントオーバーハングが長いこと、②インサイトのホイールベースが短い分、リアのオーバーハングが長いこと、という2点です。そのために、インサイトの方がフロントが平べったく、リアにボリュームがあるように見えます。プリウスが現行型に比べミニバンっぽい雰囲気ですが、インサイトはホンダの燃料電池車FCXに近い雰囲気です。個人的にはインサイトの伸びやかなプロポーションはなかなか魅力的と思えます。

 横からの写真だとわかりにくいですが、ディテールも見ていきましょう。まずはプリウスから。フロントに関してですが、ライト形状は全体フォルムのクリーンなイメージに対して少し浮いている気がします。バンパー・フォグなどの要素はシンプルなのですが、まとまりが悪く少し煩雑な感じです。サイドの面はキャラクターラインの下に凹面を入れています。あまり幅を広げすぎずに現行よりも面の張りを出すための処理と思われます。写真で見る限りは悪くなさそうですが、この点は、実際に見てみないと評価しにくいです。

 続いてインサイトですが、フロントはかなりいいと思いました。FCX路線ですが、シンプルでクリーンな表情がハイブリッドというコンセプトにも合っています。ただ、サイドの面に関しては、キャラクターラインが低いせいか、サイドウィンドウ後端からリアコンビランプまでの曖昧で緩い面が目立っています。リアコンビランプが先代オデッセイそっくりの三角形状であることも影響して、上広がりの面になっており、不安定な印象です。プロポーションは面白いのにもったいない気がします。

 インテリアも見てみましょう。
↓現行プリウス インパネ
toyota_prius_in(2003).jpg
↓次期プリウス 左:インパネ、右:センターコンソール部分横から
toyota_prius_in(2009).jpgtoyota_prius_in_2(2009).jpg
↓次期インサイト インパネ
honda_insight_in(2009).jpg

 現行プリウスも未来的なイメージを上手く表現していたと思いますが、新型プリウスではより洗練された印象です。センターコンソールを高めに設定しているのはオーリスと同じですが、オーリスと違って下側の小物入れがかなり使えそう。デザインと使い勝手を両立していています。もっとも、ボルボのフローティングコンソールが既にあるので、斬新さは薄れますが。ディテールで面白いと思ったのが中央のエアコン吹き出し口ですね。助手席のモールと連続して薄くスマートな形状で、センター部分の高級オーディオ風なイメージを崩さないでいるところが巧いと思いました。

 インサイトのインテリアは、値段が安めで素材が安いということを差し置いても、ちょっとちゃちい感じ。円を多用して未来的なイメージを出そうとして、却って煩雑で子供っぽくなってしまっている印象。ナビの画面が助手席寄りであるなど、機能との両立という側面から見ても、厳しい。とは言っても、100万円代からという価格は非常に魅力的で、自動車販売不振の時代ではありますが、ハイブリッドの普及に一役買う可能性は大いにある一台だと思います。

■ 独断的デザイン採点
トヨタプリウス(2009~) 72点
ホンダインサイト(2009~) 72点

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カーデザインレビュー(5/25 スバル・新型レガシィ、追加) - 2009.01.13 Tue

 カーデザインに関するレビュー・雑記です。まだ発表前で資料が少ないものは雑記としています。

 発表直後のクルマについては、実車を見ないで写真からレビューすることが多いです(ホントは実際に見ないとわからない部分も多いのは確かなんですが)。もし、実車を見て印象が相当変わるようでしたら、記事を修正します。

■国産車
スズキ アルトラパン(2008~) レビュー
スバル レガシィ(2009~) レビュー
ダイハツ ミラジーノ(2004~) レビュー
トヨタ iQ レビュー
プリウス(2009~) レビュー
日産 フェアレディZ/370Z(2009~) 雑記/→レビュー
キューブ(2008~) レビュー
ホンダ オデッセイ(2008~) レビュー
アコード(2008~) レビュー
インサイト(2009~) レビュー
マツダ アテンザ/MAZDA6(2008~) レビュー
アクセラ/MAZDA3(2009~) 雑記/→レビュー
■輸入車
アウディ A4(2008~) レビュー
オペル インシグニア(2008~) レビュー
シトロエン C5(2008~) レビュー
BMW Z4(2009~) レビュー
■その他記事
2008年総括 個人的COTY(1) 国産車編レビュー
2008年総括 個人的COTY(2) 輸入車編レビュー



2009年1月期アニメ 第1話 感想 - 2009.01.12 Mon

2009年1月期のほとんどの作品が出揃ったところで、第1話だけ見た感想などを。

■マリア様がみてる 4thシーズン

 以前に3rdシーズン見てから時間が経ち過ぎていて、初回だけだと、あの世界観にまだ入り込めなかったですよ・・・。安定はしてそうですね。それと、キャラクターの顔が若干変わった?

■まりあ†ほりっく

 うん。普通に面白そう。新房監督とシャフトの作風も、作品に合っていてテンポのよいコメディとして楽しめそうですね。ラブコメになるのだろうか?

■黒神 The Animation

 伝奇ものっぽいシビアな世界観が結構好み。というか、偶然が重なったとはいえ、シビアすぎる。キャラクターデザインは、ちょっと垢抜けない感じで、もう少し鋭くてもいいような気がする。1話見た限りだとアクションも期待できそうかも。徒手空拳というのは以外と珍しい。単なるバトルもの以上の何かを期待。あと音楽が良かった。前半で流れたトランペットの曲が印象的。

■宇宙をかける少女

 一番見るつもりがなかった作品だったんですが、何か結構出来が良さげ。車で宇宙に飛び出すシーンとかは古き良き時代の宇宙冒険ものっぽいワクワク感が出ていて良かった。世界観はあまり特殊ではないんですが、普通に楽しめる作品になるかも。ただ、まだ読めないなあ。それと、あちこちの感想サイトでも言われてますが、レオパルド・・・ルルーシュすぎる(笑)・・・そしてバカすぎる(褒言葉)。

■ライドバック

 制作マッドハウスで映像面で特に期待してました。うん、期待通りで良い1話でした。主人公がライドバックに乗ってからの高揚感がいいですね。しかし、これ1クールなのか?どういう話になるのか、どこまで話が大きくなるのか、そのあたりが読めないです。キャラクターの顔が若干平面的に見える(昔風?)のは、原作に近いのかな。 

[カーデザインレビュー]ホンダ・新型アコード、マツダ・アテンザ - 2009.01.12 Mon

 昨年モデルチェンジした、マツダ・アテンザと、先日発表されたばかりのホンダ・アコードを比較しつつレビューしてみます。ついでに対抗馬として、このセグメントのFFスポーツセダンの代表格と言えるアルファ159も並べてみましょう。
↓アルファロメオ・159(4690×1830×1430、WB:2705)
alfaromeo_159.jpg
↓マツダ・アテンザ(4735×1795×1440、WB:2725)
mazda_6.jpg
↓ホンダ・アコード(4725×1840×1470、WB:2705)
honda_accord.jpg

 個人的にはこの3車は、どれもなかなか、メーカーらしさが出ているいいデザインではないかと思います。新型アコードは発表されたとき、キャラクターラインがアテンザにそっくりなのはどうなのよ?とか思いましたが、落ち着いてみてみると、最近のホンダのイカツイ路線を継承しつつ、なかなか巧くまとめているなぁと感じます。

 ボンネットのスラント具合や、フロントフェンダー周りの処理で若干の違いはあるものの、全体のプロポーションの中でこの3車の大きな違いは後ろ半分でしょう。まず、リアオーバーハング。アルファ159だけ、他の2車よりもオーバーハングが短いのがわかります。トランク容量を割切ってスポーティに見せることを選んだアルファと、実用性や落ち着き感を求めた他2車という感じでしょうか。その2車のうちでも、アテンザの方がリアの絞りが強く、実用性を確保しつつもオーバーハングを短く見せたいという意図を感じさせます。

 もう一つの違いはCピラーの着地位置です。リアタイヤ後端と比べてみるとわかりやすいですが、アルファ159→アテンザ→アコードの順で後ろ寄りになっています。アルファ159はリアガラスをラウンドさせてまでCピラーを前に出し、サイドウィンドウも小さくすることで、キャビンを小さく見せています。逆に、アコードはサイドウィンドウ形状こそアテンザと似ていますが、アテンザよりもCピラー自体を太くし、がっしり感と後席のプライベート感を感じさせ、よりプレミアム志向の強いデザインです。

 ちなみに、アテンザ・アコードのどちらも、フロントフェンダーを強調するデザインを採用していますが、FRのRX-8などと違い、FFである両車はフロントのボリュームが結構大きいです。そのため、後ろのボディのボリュームが大きいワゴンの方が、セダンよりもバランスがいいです。ワゴンボディの場合、上記のCピラーの特徴がなくなり、アテンザの後ろの絞りも少ないので、両車のプロポーションはそっくりです。

↓マツダ・アテンザスポーツワゴン
mazda_6_wagon.jpg
↓ホンダ・アコードツアラー
honda_accord_tourer.jpg

 最後にインテリアを見てみましょう。
↓マツダ・アテンザ(左:インパネ、右:メーター)
mazda_6_in.jpgmazda_6_in2.jpg
↓ホンダ・アコード(左:インパネ、右:メーター)
honda_accord_in.jpghonda_accord_in2.jpg

 インテリアの演出においては、アコードに一日の長がある感じです。立体的で高級感がありながら、煩雑になりすぎないアコードのインテリアは、最近のホンダ車のインテリアの中でも随一だと思います。ナビの視認性も良く、操作ダイヤルの位置も扱いやすそうです。アテンザは、白を効果的に使ってお洒落さを演出していますが、並べてみるとスポーティさも高級感もどっちつかずで、少し薄味です。メーターは両者とも凝っていますが、アコードの外周指針式メーターは高級感があります。シトロエンが採用していたものに比べ、格段に見やすそうなのは、さすが日本メーカーといったところでしょうか。

■ 独断的デザイン採点
マツダアテンザ(2008~) 82点
マツダアテンザスポーツワゴン(2008~) 86点
ホンダアコード(2008~) 78点
ホンダアコードツアラー(2008~)84点

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[名作アニメレビュー] カレイドスター/カレイドスター新たなる翼 - 2009.01.10 Sat

 序盤こそ、「ありがちじゃね?」とか思っていたのだけれど、主人公が主役を演じる中盤あたりから急速に引き込まれていった。夢を追うこと、なんていうとありがちなテーマに聞こえるけれど、この作品ほどそのテーマを表現することに情熱を傾けているアニメ作品を僕は知らない。

 主人公苗木野そらは、幼い頃見た「カレイドステージ」の感動が忘れられず、自らもそのステージに立ちたいという想いから単身渡米する。彼女は様々な苦難を乗り越え、真のカレイドスターを目指す―――。スポ根ものをベースに少女の成長を描く、第1期26話、第2期25話(うち1,2話は総集編)+OVA2話からなる作品。

作   品   名 総合評価 テーマ
構 成
脚 本
キャラクタ
動 画
演 出
背 景
美 術
音 楽
カレイドスター 8.6 10 10
→2003年アニメランキングはこちら
カレイドスター
新たなる翼
8.6 10 10
→2004年アニメランキングはこちら
カレイドスターExtra Stage
笑わないすごいお姫様
6.8
→2004年アニメランキングはこちら
Legend of Phoenix
レイラ・ハミルトン物語
7.8
→2005年アニメランキングはこちら

 普段、漫画的デフォルメを多用するアニメは結構苦手ですが、これといい、ARIAといい、佐藤順一監督作品だけは好きなものが多いです。キャラクターを重視する作品の場合、そういった記号性は画一的な束縛となって詰まらない印象を与えるけれど、佐藤監督の場合、「キャラクターの個性」よりも「キャラクター同士の関わり」や「物語自体のテーマ」に重きを置いている印象があるせいかもしれません。

 物語のテーマは上に挙げたように「夢を追うことの素晴らしさ」だったりするわけだが、序盤の小さなエピソードから「困難に突き当たる→努力→克服→本番ステージでの演技」という構成を繰り返しながら、全体として終盤の大きなステージへ盛り上がっていくという流れが上手い。演技者の立場の物語という意味で「ガラスの仮面」や「銀盤カレイドスコープ(特に小説版)」が好きな人はきっと気に入ると思う。第1期・第2期ともに感動もののラストは必見。

 キャラクターの関わりという意味では、主人公そらとライバルであり憧れでもあるレイラとの関係が見所のひとつ。第1期はスポ根ものの王道な展開ですが、特に第2期に入って画面に現れることが少なくなってからのレイラの存在感が凄いですね。どうも僕は「灰羽」や「電脳コイル」といい、この手の女性同士の「友情以上の絆」的なものに弱いのか。

 ちなみに某掲示板のAAで有名になった「あやまれ!レイラさんにあやまれ!」は第2期序盤(第31話)で見られます。このシーンもそうですが、この作品、主演の苗木野そら(CV広橋涼)をはじめ、声優さんの熱演による名シーンが多く、ぐっときます。

 最後に、この作品は音楽も良いです。シーン毎にかかる定番の曲は美しい旋律が印象的な曲が多く、シーンをドラマチックに盛り上げてくれます。音楽担当の窪田ミナはARIAのOPを手がけている他、実写ドラマのBGMを手がけたりしている方。サウンドトラックはかつて限定販売されたDVD-BOXの特典だけだとかで、非常に残念。

 ベストエピソード感想を後日追加予定。


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[カーデザインレビュー] 日産・新型フェアレディZ(370Z) - 2009.01.08 Thu

 正式発表前に軽く雑記を書いたこともある新型フェアレディZをレビューしておこうと思います。比較対象として何と比較しようかかなり迷いました。意外にFRの2シーターで屋根が付いているのがベースのコンパクトスポーツカーってないんですねぇ。そんなわけで、屋根なしがベースではありますが、BMWの現行Z4クーペと比べてみることにしたところ、なかなか面白いことがわかりました。

 新型フェアレディZはZ30のモチーフを入れてはいますが、プロポーション的にはむしろZ4の方がかつてのZ30に近いのです。というより、Z30をオーバーハングを切り詰めて細部を現代的にすると、まんまZ4のプロポーションになるくらいですね。全長の順に並べると次のようになります。

↓BMW・Z4クーペ(4091×1781×1268、WB=2495)
BMW_Z4coupe.jpg
↓日産・初代フェアレディZ=Z30(4115×1630×1290、WB=2305)
nissan_z30.jpg
↓日産・新型フェアレディZ=370Z(4250×1845×1315、WB=2550)
nissan_370Z.jpg
↓日産・先代フェアレディZ=350Z(4315×1815×1325、WB=2650)
nissan_350Z.jpg


 新型フェアレディZ、リアがポルシェに似ているなどという話もありますが、並べてみると、間違いなく先代がベースになっていることがわかります。全長・ホイールベースを切り詰め、リアをキュッと持ち上げた感じですね。初代Z30やBMW・Z4のロングノーズ・後ろよりキャビンのプロポーションとはまったく異なり、実際は先代よりさらにノーズが短くなり、前傾姿勢で塊感の強いフォルムになっています。

 ディテールも先代の伸びやかな感じからすると、シャープさと力強さを感じさせる方向になっています。前後ライト形状は言わずもがなですが、こうしてみるとAピラーと屋根のラインの「折れ」も初代と共通する懐かしさというよりは、シャープさを感じさせる要素の1つといえそうです。そして、後ろ下がり気味のショルダーライン(サイドウィンドウ形状というべきか)と先代より張り出した前後フェンダーが地面を掴むような力強さがあります。

 個人的に面白いと思ったのはドア下のサイドシル部分の処理ですね。前半分を内側に折ることで、ボディを薄く、なおかつシャープに見せています。エアロパーツを付けずにシャープに見せる方法としてはアリですね。確か少し前に発表されたロータス・エヴォーラも、これよりさらに大胆にサイドシルの処理をしていました。

 雑記の際に懸念点として書いた、縦型のドアハンドルもこうしてみるとそんなにおかしくなさそうだし、リアの重量感もいくつかの写真で見る限り、先代より軽減されています。外観に関してはかなりカッコいいのではないでしょうか?特に国産スポーツカーでここまで彫刻的塊感のあるデザインはこれまでなかったような気がします。街中で見かけるようになって、どう見えるかが楽しみです。

 インテリアは最近の日産車の流れに沿ったもので、シンプルで上質ではありますが、特にコメントすることはあまりない感じです。最近は国産車もシートの色などでお洒落さを出すようになってきたのはいいですね。

メーカー車   種独断的デザイン採点
日産フェアレディZ(2008) 90点

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[名作アニメレビュー] ARIA The Animation/NATURAL/OVA/ORIGINATION - 2009.01.06 Tue

 この作品に初めて触れたのは、結構仕事が忙しかった時期でした。もともと音楽がいいという評判を聴いていたので、初っ端の恥かしいセリフに何とか耐え(笑)見続けてみたところ、すっかりこの癒しオーラにやられてしまいました。いつもは「癒し」なんていうと、胡散臭く感じるくらいなのに。

 殖民された未来の火星「アクア」。水の都ネオ・ベネチアでのウンディーネたちの日常を描きながら、現代にも通じるちょっとした幸せを描いていくこのシリーズ。第1期~第3期まで全52話(+OVA)というとちょっとしたボリュームですが、未見の方はとりあえず第1期13話分を見てみることをオススメします。

作   品   名 総合評価 テーマ
構 成
脚 本
キャラクタ
動 画
演 出
背 景
美 術
音 楽
ARIA The Animation 8.2 10
→2005年アニメランキングはこちら
ARIA The NATURAL 7.8 10
→2006年アニメランキングはこちら
ARIA The OVA
ARIETTA
7.4
→2007年アニメランキングはこちら
ARIA The ORIGINATION 8.2 10
→2008年アニメランキングはこちら

 「未来系ヒーリングアニメーション」というキャッチコピーそのものの作品です。基本的に性善説的な「いい話」を描きながらもバラエティ豊かな脚本や、淡い色彩でファンタジックな背景など優れている点は多々ありますが、ヒットしたのは「小さなシアワセ再発見!」という新鮮なコンセプトが時代に合っていたからではないでしょうか?

 だから、今目の前にある目標に向かって走っている人には、まったりしすぎで逆に向かないかもしれません。この作品はちょっと一休みしたい人のための休憩場所みたいなものでしょう。だからこそ、第3期でキャラクターたちが新しいステージへ変化していく、という終わり方は非常にこの作品に相応しいと思うのです。

 キャラクターはアニメ的デザインではあるものの、あまり萌えに流されすぎていないところがいい。原作が女性作家なのもあると思うけれど。個人的にはアリスちゃんがお気に入り。大人っぽさと子供っぽさのバランスが絶妙。姫屋組(藍華、晃)の人間臭さも物語中のスパイスとしていい味を出していました。

 また、第2期でたくさん登場したケットシー(猫妖精)はこの物語にファンタジックで童話的な彩りを添えていただけに、第3期でまったく登場しなかったのが、少々残念。今思うと、第3期の1~3話でアニメオリジナル回が続いたので、その辺りで1回くらいケットシー絡みの締めのエピソードをやってくれてもよかったかなぁと。

 最後に音楽について。作中BGMのchoro clubだけでなく、窪田ミナ、round tableなどのオープニング・エンディングも作中の空気感を存分に表現した印象的な曲揃いだった。また、アテナの歌声を担当された河合英里さんも素晴らしかった。第3期後に亡くなられたことは本当に残念で、ご冥福をお祈りいたします。

 ベストエピソード感想は後日、追加します。


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[名作アニメレビュー] ハチミツとクローバーⅠ、Ⅱ - 2009.01.06 Tue

 見ながら、「うわー、ぎゃー」と悶えたくなる。コミカルな場面、シリアスな場面緩急つけながらも、揺れ動く感情の動きを、ずばっと見るものに伝える「力」がある作品でした。というか、今まで単なる甘い「恋愛モノ」と勘違いしていてすみません。

 美大とその近所のおんぼろアパートを舞台に様々な人物たちが繰り広げる人間模様を描く青春群像劇。ゆったりとした時間が流れる第Ⅰ期全24話(+スペシャル2話)と話が急展開する第Ⅱ期全12話からなる。

作   品   名  総合評価  テーマ
シリーズ構成
 脚 本
キャラクター
人物作画
 動 画
背景作画
 美 術
音  楽
ハチミツとクローバー 8.6 10
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ハチミツとクローバーⅡ 8.4 10
→2006年アニメランキングはこちら

 第1話でいきなりスピッツの「ハチミツ」(懐かしい!)が流れ出す演出にびっくりし、冬目景の「イエスタデイをうたって」を彷彿とさせる美大の生徒たちの描写にニヤニヤし、何となく見ていたら回を追う毎にどんどんキャラクターたちが好きになっていった。

 連続したストーリーながら、各話ごとに同じモチーフを繰り返し使ったりしていて、テーマや描きたいことが感じられる構成が上手い。私小説的なモノローグも手伝ってか、文学的な匂いさえする。1話20分程度の短い時間の中で、「ストーリーの進行」よりも「純粋な感情の動き」を伝えることに注力すると、ここまでのものができるのか、と思わされました。

  「連続ドラマみたいなアニメ」を目指して作られたノイタミナ枠第1弾として放映された作品ではありますが、むしろ「実写ドラマには向かないメインストーリー」を「アニメでしかできない独自性の高い演出」で魅せることで、独自の空気感や感情表現が生まれた作品だと思います。僕はドラマ版は見ていないのですが、多分アニメ版とはまったく違ったものになっていることでしょう。

 個人的には、真山の理花への想いだったり、将来に悩む竹本君だったり、というあたりがツボでした。僕も自転車旅行でも行くべき!?とか思ったりして。また、はぐちゃんはカワイイキャラとして認知されているようですが、僕にとっては序盤から「かわいい」というより「凄い」という感情しか湧いてこなくて、終盤でのはぐちゃんや森田さんの周囲の人々の葛藤には非常に伝わってくるものがありました。

 第2期は展開が若干あわただしく、この作品らしからぬ重い雰囲気に少し不安になったりもしましたが、最後には非常にハチクロらしい、気持ちのいい終わり方をしてくれたと思います。何気に、恋愛関係ではきっちり関係がまとまったところなんて一つもないのに、物事が納まるべき所に納まった気がするのが、この作品のいいところかもしれません。

 ベスト3エピソード感想は後から追加します。


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