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スカイ・クロラシリーズ再考補完 第7.5回 - 2014.09.27 Sat

 予定していた第8回とは別ですが、短い記事を上げておきます。

7.5 『スカイ・クロラ』と『四季』シリーズ 

 文庫版『ナ・バ・テア』解説にて、よしもとばななさんは、創作活動する人が持つ「オブセッション」として、何度も同じモチーフが作品の中に登場するということを述べていました。森作品においては「暗い場所で男女が食事をするが、エロティックなムードはなく、なぜか死の匂いがしてくる」「真の天才が外から隔絶された場所で数年を過ごしている」というモチーフを挙げていました。

 僕は、森作品の中で『スカイ・クロラ』シリーズ以外は『S&Mシリーズ』といくつかの単発作品を読んだきりだったのですが、先日『四季 春』『四季 夏』を読んで、草薙水素と子供時代の真賀田四季が非常に似ていることに驚きました。ある意味では、今回の『クロラ』再考での水素の二重人格説を消極的ながら裏づけてくれる気もしたのです。以下『四季』シリーズネタバレ



 水素と四季は、「天才であり」「"子供"であり」「あこがれた男性との一度の性交渉によって妊娠する」が「自身の立場ゆえ、それを周囲に知られるわけにはいかない」、という共通項があります。

 そして『四季 春』は四季の別人格の一人称によって描かれ、それが叙述トリックとなっているのです。序盤「彼」と「四季」との会話はまるで実在するふたりの会話だと誤認するように描かれています。さながら『スカイ・クロラ』でのカンナミとクサナギのように。

『スカイ・クロラ』刊行は2001年、『四季 春』の刊行は2003年。『四季』シリーズは『S&M』シリーズからのスピンオフ的な作品なので、構想自体はもっと前からという可能性もありますが、森先生は『スカイ・クロラ』シリーズへの思い入れがあるとコメントしているだけに、草薙水素の人物造形が、真賀田四季の子供時代の物語に影響を与えている可能性は大いにありそうです。

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