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[名作アニメレビュー] プラネテス - 2008.11.27 Thu

 宇宙を舞台にした作品を見てもあまりワクワクしなくなっていたここ最近でしたが……これはいい!実際、数十年後に実現できそうな世界観でありながら、宇宙へのロマンと夢を堂々と掲げる、そんな作品ですね。

 テクノーラ社の宇宙ゴミ(スペースデブリ)回収課に所属する「サラリーマン」星野八郎太(ハチマキ)。新人としてそこに配属された田名部愛。序盤、彼らとその周囲の人間模様を描きながら、後半は宇宙開発に関わる人々の様々な想いや、それに反発する政治的思惑・社会的思想も織り交ぜて一大ドラマを展開する。

作   品   名 総合評価 テーマ
構 成
脚 本
キャラクタ
動 画
演 出
背 景
美 術
音 楽
プラネテス 8.4
2003年アニメランキングはこちら


 「踊る大捜査線」を彷彿とさせる会社内の描写は、実写ドラマでは結構定番になってきましたが、アニメでは珍しい。それぞれの人物を掘り下げる回があるので、回を重ねる毎に面白くなる。ストーリー的な面白さは第7話「地球外少女」で一段上に化けた感があります。また人物の動きなど、無重力ならではの動きをしっかり描いており、絵的にも面白いです。

 この作品のいいところは、物語の王道を押さえつつ、視聴者の予想以上のプラスアルファを付け加えて感動を与える脚本だと思います。特に前半の回では、それによってキャラクターの魅力を十二分に表現しながら、後の話数への伏線も張っており、第18話「デブリ課最後の日」までの展開は非常に素晴らしいです。

 実を言いますと、個人的には谷口悟朗監督の作品はちょい苦手です。登場人物を極限まで追い詰めてドラマを展開させいく手法をよく取るため、その結果としての彼らの選択に作り手が介入しているような感覚を覚えてしまうんですよね。

 この作品も終盤その傾向があるのですが、序盤で作り上げられたキャラクターたちがあまりにも魅力的なため、最終回まで先が気になってしょうがありません(笑)。第24話と第25話で半年以上時間が経過しているなどの視聴者をやきもきさせる演出手法はコードギアスに通じますね。

 そんな理由もあって、終盤のテーマであった「人と人とのつながり」という部分より、中盤での「自分の我侭を通せる人間だけが宇宙に挑戦できる」というテーマが印象に残っています。夢を追う人間にとっては、ある一面の真実。中盤でのハチマキの葛藤に共感できるのではないでしょうか?

 最後にBEST3エピソード感想です。
ネタバレ注意!
第7話 地球外少女

 この作品が化けた回。ムーリアンの少女ノノが初登場。決してノノがかわいい!という理由(だけ)で選んだわけでは(多分)ない;;。ラストで月面砂漠にオーバーラップする海のイメージは作品全体の中でも白眉。

○ノノの存在自体がこの作品の象徴。月生まれ・月育ち、12歳でありながら大人の体格。地球の重力には耐えられず、月で実験に協力する毎日。にも関わらず、とてつもなく前向きな彼女。最終話で唸らされた彼女と「ある人間」の一連の会話シーンも作品上の必然なんだろうな。

○思い悩むハチマキ。中盤~終盤での彼の心を閉ざした態度は序盤の彼からするとかなり急激な変化だが、この話で見せた性格的な弱さというのも、伏線ではあるのだろう。また、ハチマキを意識してノノにやきもちを焼くタナベも見所かな。

○ずっと宇宙で生きてきた男、ハリー・ローランド。彼に訪れた運命と彼の選択も、この作品世界の中で「宇宙の厳しさ」を体現する重要なポイント。重い。

第11話 バウンダリー・ライン

 オープニングに一瞬映る横向きのコンパスが今回から、フタの裏の文字が見えるように。前回のエピソードを反映しての小変更ですが、実に効果的。この作品、これ以外にもオープニング映像をかなり細かく変化させていっているようです。

○チェンシンから交際を申し込まれたタナベ。それについてのリュシーとタナベのオトナの(?)会話ですが、ふたりのズレが面白い。恋愛ビーム、出てますよ、確かに(笑)。

○クレアを掘り下げる回でもありました。同じエルタニカ出身のテマラ氏が(貧困ゆえ)バターを持ち帰りたがるところで嫌な顔をするシーンから、彼を軌道保安庁から守ろうとするラストのセリフに至る彼女の変化、そしてその本質にある真面目さと一生懸命さが伝わってくる。実にカッコイイ。
 実は僕がこの作品の終盤で一番気に入らないのは彼女の扱いだったりします。ここで感じた彼女の本質からすると「あの選択」は何かすごい違和感があるんだよなあ。

○まさに「PROJECT X」なこの回。エルタニカの宇宙服が規格をクリアするシーンで、不覚にも涙ぐみそうになった。この回でもラストのテマラ氏のセリフが、「うわ、そう来るか」というもうひとつ上のテーマを匂わせていて、余韻が残る。「宇宙から見た地球には国境線はない」その概念自体はベタなのに使いどころが上手いんですよね。

第12話 ささやかな願いを

 フィー姐さん、もう一生付いていきます!というか「ささやかな願い」って「それ」かよ!

○冒頭から後ろ姿で台詞を言い残して去っていく妙にシリアスなフィー姐さん。それがギャグだとわかるまでにそう時間はかからなかった。

○ニコチン不足となった姐さん、キレる、叫ぶ、果ては苛立ち紛れにテロリストの計画をぶっつぶし、トイボックスで大気圏突入。ようやく海の上でタバコが吸えた姐さん、ご満悦です。もう爆笑ですよ。

○地味にタナベとハチマキの周囲の恋愛模様が動いています。喫茶店でタナベが目撃したハチマキとリュシーの逢引き、もとい打ち合わせに関する勘違いはお約束。



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