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スカイ・クロラの謎 考察 第4回 - 2009.04.15 Wed

 スカイ・クロラシリーズの考察 第4回目です。


■考察4 スカイ・イクリプスの時系列と登場人物

 ここでは、短編集「スカイ・イクリプス」収録作品の中からシリーズ全体の時系列の手がかりになりそうなもののみを考察しやすい順に取り上げることにします。長文になってしまい、読みにくいかもしれませんが、ご容赦ください・・・。

1.アース・ボーン

 フーコが館を辞める直前のエピソード。基地ではサカシロ、マシマ、トキノがチームを組んで約半年が経過しているようです。また、最後に登場するカフェの描写を考えると、彼らが所属するのはC基地と思われます(考察2参照)。

 マシマの「草薙大尉のことか?」という台詞を考えると、マシマ自身はあまり草薙のことを知らない可能性が高いですね。「(あの有名な)草薙大尉のことか?」というニュアンスでしょうか。またフーコが草薙から金をもらった(らしい)ことから、「クレイドゥ」の後のエピソードであることもわかります。

 冒頭で外が寒く、暖房を付けているらしい司令室が「死ぬほど暖かい」という描写があることから、季節は初春、「クレイドゥ」にて草薙が復帰した直後あたりと考えるのが妥当ではないかと。もっとも当時の草薙は自身を「カンナミ」と思いこんでいるはずなので、草薙の希望を聞いた甲斐がフーコに送金する手配をしたのでしょう。

2.ドール・グローリィ

 草薙が自身を「カンナミ」と思い込んだまま、およそ10年が経過、妹の瑞季はそろそろ就職。そんな時期の物語。最後の会話で瑞季がついた「嘘」の内容から「お姉さま=カンナミ」は明らかでしょう。甲斐が未だに草薙の側に付いているのは、草薙を利用していた罪悪感からかもしれません。

 瑞季の回想にて、草薙が栗田を撃ったことが客観的事実であることがわかります。このエピソードを読むまでは、草薙の妄想という線もアリと思っていましたが、これで確定です。

 また、重要なポイントとして「クレイドゥ」エピローグでパイロットに復帰しているはずの「カンナミ」が、ここではまた入院生活に戻っていること。

 会社はもともと草薙水素を飛ばせたくなかったはずですから、復帰させたのもおそらく「草薙水素」としての自我を回復する手段としてでしょう。いつまでたっても回復のきざしの見えないカンナミに業を煮やし再入院させたか、あるいは、パイロットとして精神的・身体的に問題が発生したかのどちらかと思われます。

 このあたりが、「クロラ」と密接に繋がってくる部分ではないかと。もっとも、その点については「スカイ・アッシュ」にて、より突っ込んだ種明かし的な内容が語られています。

3.スカイ・アッシュ

 「クレイドゥ」で相良が「いずれ誰かが発見する」と予言した通り、作中では既にキルドレを普通の人間に戻す方法が発見されているようです。治療を受けた草薙は記憶が確かなものとなり、回復します。おそらく「ドール・グローリィ」では既に回復の途上だったのでしょう。

 日常生活に支障をきたさないレベルにまで回復した草薙がフーコに会いに行くエピソード。フーコの台詞から、「クレイドゥ」でのバス停の別れ以来の再会であることを感じさせます。シリーズ完結編にふさわしい余韻の残る本作ですが、途中の草薙の回想にて、かなり重要なことが語られています。

 相良が草薙をキルドレに戻した。「その代わり、どんどん記憶が希薄になった」、「人から聞いた話、夢で見たこと、映画で見た物語、そんなものが、自分の人生と混練され、常に泡だっていた」。これはつまり、キルドレに戻ってからの草薙の一人称で語られる出来事の信憑性にかなり疑問の余地が出てきます。

 明らかに妄想が入り混じっている「クレイドゥ」の文体に比べ、一見まともそうな「クロラ」の文体ですが、その内容には次回の考察で述べるように多くの矛盾が混じっています。どれが本当にあったことで、どこからが草薙の創作(=妄想)であるかを見分ける必要がありそうです。

 その中で、「栗田を撃った記憶」「相良を撃った記憶」「誰かを撃った記憶」ははっきりしていることから、どうやら、それは本当ではないか、と思わせます。

4.スピッツ・ファイア

 「イクリプス」収録作品の中で、これが最も混乱させられました。

 舞台は、A基地近くのカフェ(考察2参照)。また、「上司の女」が「昔エースパイロットだったらしい」ことから、彼女は「クサナギ」と思われます。しかし、草薙が「上司」という立場になった「フラッタ」ではC基地にいますから、可能性は2つ考えられます。

 1つは、栗田が相良に撃たれ病院に入院している間に、草薙はA基地に移ったという説。もう1つは、この作品の「クサナギらしき人物」は「クレイドゥ」最後に言及される偽物で、草薙はC基地のままという説。

 どちらでも説明はついてしまいますし、当初前者と考えていたのですが、後者をとることにします。「クロラ」での「クサナギ」について考えれば考えるほど、これが「彼女」の話に思えてきたもので。


 実のところ、この考察を書きながら、自分が当初考えていた考察の内容も、かなり見直すことになっています;;。深く読めば読むほど、いろいろ考えてしまう作品ですね。次回「クロラ」の考察をするにあたって、「草薙水素」の空白部分をできる限り埋めてみたいと思います。

(追記)2009/4/15 スピッツ・ファイアの考察を修正しました。

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